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2020年、新型コロナウィルス感染拡大の影響により
中止になってしまった「木曽漆器祭」。
多くの方が楽しみにしていたお祭りを、ほんの少しですが動画で再現いたしました。
お祭りの雰囲気を味わいながら、お買物をお楽しみください。

信州名品特集 vol.1 木曽漆器

STORY 木曽漆器の里・平沢で
温故知新のものづくり

INTERVIEW 01 伊藤寛司商店 独創的な「古代あかね塗」で
唯一無二の漆器を製作
伊藤寛茂さん

伊藤寛司商店のおすすめ商品

受け継がれる信州の技「古代あかね塗」

木曽平沢にはおよそ100軒の漆器店や工房があり、それぞれの職人が日々工夫を凝らした製品作りに励んでいます。なかでも、先代が開発した「古代あかね塗」という独特の漆塗りを継承し、オリジナリティ溢れる漆器を生み出しているのが、1830年創業の老舗「伊藤寛司商店」の伊藤寛茂さんです。
「『古代あかね塗』は、塗ったばかりの頃は暗い朱色なんですが、使い込むうちに艶とともに明るさが増してくる塗りです。技法自体は刷毛で塗ったら磨かずに乾燥させる『塗り立て(花塗)』という一般的なものですが、漆の配合や顔料の比率、室(もろ)の中の湿度や乾かし方、乾燥時間や塗る
タイミングなどに違いがあります」

信州の職人が生み出した”赤”

そう話す伊藤さんに案内され、実際に店頭に並んでいるものを見比べると、確かに時間が経ったもののほうが明るさが増しているのがわかります。その変化の様子が少しずつ明るくなる茜空のようだったことから、先代である伊藤さんの父が「古代あかね塗」と命名しました。
誕生したのは、今から40〜50年ほど前。それまで高い需要があった座卓が次第に世の中で使われなくなり、創作が小物作りにシフトするなかで、次なる活路を見出したのが開発のきっかけです。
「販売を担当していた先代が、東京のデパートのバイヤーさんから、漆を使って従来の朱色より落ち着いた色合いの赤色を出せないかと相談を受けたことがヒントになりました。おそらくバイヤーさんはいろいろな漆器の産地に声をかけたのでしょうが、偶然、先代が声をかけられ、漆に詳しい先々代に相談しながら塗りの職人であった叔父と研究を重ね、1年ほど試行錯誤をして完成させました。私たちだけにしか出せない色です」

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信州ならではの仕上げ

他社が真似できない大きな特徴のひとつが、最後の仕上げの工程である上塗りに「天日手黒目」で精製した日本産漆を使っていること。「天日手黒目」とは、木から採取した漆から木屑などのゴミを濾しとっただけの乳白色の生漆(きうるし)を、1日中、天日に当てながら手作業で攪拌し、徐々に水分を飛ばして透明度を高めていく手間のかかる精製法です。「伊藤寛司商店」では、毎年8月終わりから9月にかけて従業員総出で日本産漆の「天日手黒目」を行い、1年分の上塗り用の漆を精製。
また、日本産漆は、漆器産地の9割以上で使われている中国産漆に比べ、7〜8倍の価格ではありますが、漆の主成分であるウルシオールの量が多く、粘り気が少なくサラサラしている特徴があります。塗るとウルシオールが空気中の水分と結合し、硬い塗膜になって、より手触りのよい落ち着いた色合いの漆器になるのです。
なお、「伊藤寛司商店」では「古代あかね塗」のほかに、木地呂塗や溜塗、根来塗、呂色塗などさまざまな技法を手がけていますが、全ての上塗りに、この「天日手黒目」で精製した日本産漆を使用。また、その日本産漆も数年前までは岩手県浄法寺産を使っていましたが、近年は松本市で漆が取れるようになり、現在は松本産漆を使用しています。

これからも新しい価値を求めて。

1つの漆器を作るのに要する時間は2〜3週間。そうして時間をかけて作った「古代あかね塗」のファンも多く、「木曽漆器祭り」では、毎年来店して1品ずつ増やしている人もいるのだとか。記念品や結婚式の引き出物としての受注も多く、また、ファンのリクエストに応えてパスタ皿を作ったこともあったといいます。漆器は金属のフォークが使えないため、合わせて漆塗りのフォークも製作。他に、子どもの頃使っていた将棋盤に「古代あかね塗」を施したり、油絵作家の展示会用の額縁を「古代あかね塗」で作ったりと、ファンの要望に応じて柔軟に対応しています。
「こうしたお客さんから『使ってみてよかった』『いつもの味噌汁の味が数段よくなった気がする』といわれると、やはりうれしいですね。古代あかね塗は色もいいと言われますが、やはり使い心地がよいといわれると、作り手冥利に尽きます」
この他、7〜8回塗り重ねる漆の全てを日本産にした希少価値の高い上質な手触りのプレミアム製品も製作。現状に甘んじることなく、常に新しいものを生み出す先代からのDNAが伊藤さんに息づいています。

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有限会社 伊藤寛司商店

塩尻市木曽平沢1607

Tel.0264-34-2034

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PICK UP 伊藤寛司商店のおすすめ商品

INTERVIEW 02 大河内家具工房 昔ながらのつくりにならって
木と漆で和の伝統をつなぐ
大河内淳さん

大河内家具工房のおすすめ商品

木曽漆器の利便性と
美しさを併せ持つ「NOKO」

漆塗りの四脚のお膳である「宗和膳」。1枚の木材から複数の脚を交互に組み合わせて無駄なく木取りをすることで、お膳と脚を組み合わせる製造の手間を省き、合理的かつ均一的な製品作りを可能にした画期的な手法のお膳です。大正時代中頃、平沢に住む手塚鶴吉が挽曲げの技術を応用して考案したといわれ、この発明が木曽漆器産地としての礎となり、昭和初期の時代には平沢の中心的な産品として広く世の中に伝わりました。
この技術を応用した椅子など、普段の暮らしのなかで使われてきた木曽漆器の利便性と素朴な美しさをデザインモチーフに、「NOKO」というプロダクト名で現代になじむ新しい家具や生活用品を展開しているのが、「大河内家具工房」の大河内淳さん。家具職人として20年のキャリアをもち、木曽漆器伝統工芸士でもあります。
「江戸時代まで日本には食卓がなく、ひとりずつ用意されたお膳で食事をしていました。その伝統は昭和初期まで残っていましたが、今の生活様式で使われることはありません。でも、木曽の木地屋にはこうした伝統が昔から残っていますし、僕は宗和膳の形も素敵だと思っています。そこで、現代の暮らしでも使ってもらえるようなシチュエーションを発信したいとの思いで、『NOKO』を立ち上げました」

“メイド・イン・木曽平沢”が
生み出す素朴な味わい。

誕生は2017年。長野県デザイン振興協会が主催し、長野県の工芸をテーマに新たなデザイン提案を募集する「信州デザインコンペ2017」がきっかけです。その年のテーマが、当時、木曽漆器の有志の会会長を務めていた大河内さんが定めた「木曽漆器のお膳」。選考委員特別賞受賞作品のひとつが、県内で活躍する女性デザイナーが考案した宗和膳の形を生かした小さなスツールで、その商品化から「NOKO」がスタートしたのです。
ほかに「NOKO」では、木曽曲げわっぱの技術を応用して大河内さんが考案した弁当箱をメインに、宗和膳をモチーフとしたサイドテーブルや、挽曲げの技術を生かしたコーヒードリッパーなどをリリース。漆の塗り方も、木目がもつ素朴で温かな味わいが伝わる摺漆(すりうるし)で仕上げています。生地作りから漆塗りまで自社で手がけた”メイド・イン・木曽平沢”が「NOKO」の売りのひとつ。評判は上々で、百貨店やセレクトショップから引き合いがあるそうです。
「やはり木の素材とシンプルな漆の組み合わせがよいと評価をいただきます。お弁当箱も今までになかった形だと好評です」

昔ながらのものづくりの伝統を、
丁寧につないでゆく。

そんな大河内さんが出身地の名古屋市から木曽漆器伝統の平沢の町に根付くようになったのは、父親が経営していた塗装会社に端を発します。もともと自然や山が好きで信州大学理学部に進学し、卒業後はサラリーマンを経て、父の会社に入社しましたが、そうしたなかで少しでも付加価値のある仕事にシフトしたいとの思いで、父親の「塗装の原点は漆塗り」という言葉から、漆塗りを学ぶために木曽へとやってきたのです。しかし、次第に木地作りや家具製作など木工に魅力を感じるようになり、家具職人の道へ。2011年に独立しました。
「NOKO」でこだわるのは「昔ながらのつくりにならって、木と漆で和の伝統をつなぐ」ということ。
「木曽の先人たちの伝統に基づいたものづくりをしていきたいとの思いがある一方、職人技になると、後継者がいなくなったら伝統が途絶えてしまう。そこで、挽曲げ専用のNC工作機を使い、コンピューターでプログラムをして作業をしています。私は伝統工芸士ではありますが、機械化によるノウハウや手法をオーソライズしておくことは、技術を後世につなげていく者の使命です。機械化しても、無駄のない宗和膳の考え方は変わりません」

機械化によって、若い職人も伝統工芸に携われます。大河内家具工房で働く5人の職人は、全員が20〜30代。大半が地元出身者です。「若者たちに伝統をつなぐ役目を担ってもらいたい」という大河内さんの思いのもと、伝統の技法を守りながら、今のライフスタイルに合わせたプロダクトが生み出されています。

株式会社 大河内家具工房

塩尻市大字木曽平沢2418-2

Tel.0264-34-3320

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INTERVIEW 03 丸嘉小坂漆器店 その時代のライフスタイルに合わせて
進化する「漆硝子」
小坂玲央さん

丸嘉小坂漆器店のおすすめ商品

木曽の四季ととも、
真摯なものづくり。

深い森に囲まれた旧中山道沿いの小さな町、木曽平沢で約70年前に創業して以来、丸嘉小坂漆器店は常に漆を生業としてきました。
漆塗り職人が軒を連ねる町にある小さな工房では漆工・木工に携わる職人が真摯に仕事に向き合い、日々黙々とものづくりを続けています。木曽漆器産地であるこの土地の自然、澄んだ空気、四季の美しさや厳しさ全てを感じ続けながら、伝統を学び受け継ぎながらも今日の使い手さんに思いを巡らせ、驕ることなく新しい挑戦を続けることができる職人工房を目指しています。

万華鏡を思わせる個性溢れる器
「hyakushiki」。

美しく、誠実で、ドキドキさせる漆硝子。木曽漆器づくりの伝統が息づく地でわたしたちがめざしたのは
そんなあたらしいテーブルウェアでした。 華やかさと落ち着きを兼ね備えた艶…日本の美意識を体現する色彩…肌が吸い込まれるような感触…
そんな漆の豊かな魅力を涼やかで透き通る硝子に纏わせると、今までの漆のイメージを塗り替えるような自由な器ができました。
かつて“百色眼鏡”と呼ばれた万華鏡を思わせる個性溢れる器で、あなたの今日を特別な日にしてみませんか。

人生の節目を彩る
「すいとうよ」。

時代の流れとともに、呂色塗りの座卓が中心であった仕事が陰りをみせはじめ、2代目社長・小坂康人が新たな挑戦をはじめました。
「漆を塗った硝子製品が出来れば、今まで誰も見たことのない美しい商品になる」との思いから長野県工業技術試験場とともに研究を進め、1994年「すいとうよ」の販売を始めました。透明感を表す「透き」と、異なる素材が「好い」て一緒になる様を、硝子が日本に伝わった長崎のお国ことばを使い「すいとうよ」と名付けました。現在も結婚式の引き出物や還暦の贈り物など、人生の大切な節目にご愛顧いただいております。

現代に寄り添うような漆器を。

使う人のライフスタイルが時代とともに大きく変わっています。「漆器もライフスタイルの一部」であり、使う人に寄り添うものであり続けなければなりません。ライフスタイルとともに進化するモノづくりをしていかなくてはなりません。「漆器というと、年に一度のとっておき」とか慶事などのイメージが未だつよく、日常の中で使えないイメージをお持ちの方も多いと思います。しかし本来漆器とは、使うほどに良さがでて、日常使いができるもの。特に漆硝子は、現代のライフスタイルや、洋食のシーンともマッチする。多くの皆さまに、気軽にお使いいただき、漆器のよさに触れていただきたいと思います。

有限会社 丸嘉小坂漆器店

長野県塩尻市木曽平沢1817-1

Tel.0264-34-2245

HPはこちら

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